水といのちの
あふれだす森へ
プログラムの概要と流れ
※プログラムの内容は、集ったメンバやその場の流れ、天候等に合わせて適宜逸脱・変更する可能性があります
リジェネラティブ・リーダーシップ(Giles HutchinsとLaura Stormによる共著書, 現在翻訳出版準備中)は、自然の叡智に学び、生命の摂理に根ざした個人や組織の変容を促すための新たなリーダーシップのパラダイムです。人が他の生き物や地球環境と共に繁栄していくリジェネラティブな未来を迎え入れるための在り方とビジネス実践の知恵を提示しています。
屋久島の森で深める
リジェネラティブ・リーダーシップ
本プログラムは、屋久島の森を舞台に、 リジェネラティブ・リーダーシップの在り方を共に探究する2泊3日のプログラムです。
今回は、リジェネラティブ・リーダーシップの土台となる 「生命指向性」「自然のリズム」「静けさ」という3つの要素に焦点をあて、
春分の躍動を迎えんとする森の静かなエネルギーに身を委ねながら、 人が人だけの世界に閉じずに、生命の営みや自然のめぐりと呼応していくリーダーシップやビジネスの在り方を深めていきます。
そんな旅路を共に歩んでいきたい方のご参加をお待ちしています。
滞在先やお食事について
眼下に海や絶景が広がる一棟貸しコテージに宿泊します。同性数名での相部屋となります。お食事は屋久島産、九州産のお野菜やオーガニック食材を使用した発酵料理、郷土料理をご案内します。なお、宿泊費(一泊5000円程度)・食費・移動費(レンタカー代)は、料金には含まれておりません。現地での精算・割り勘となります。
本プログラムは、リジェネラティブ・リーダーシップを頭で学ぶだけでなく、それぞれにとってのリジェネラティブ・リーダーシップに出会いなおしていくための探究型プログラムです。屋久島の森や風や苔や水や草木や大地の響きを心身で感じながら、人と自然のつながり −− エコロジー思想の源流を探り、自然のリズムと呼応するリーダーシップやビジネスの在り方を共に探ります。
※リジェネラティブ・リーダーシップに関する事前知識などは不要です。事前にオンラインセッションにてリジェネラティブ・リーダーシップの概論レクチャーを受けることができますので、初めての方も安心してご参加ください。
人は今、どう生きるのか。
ただそれだけのことなのに
どうしようもなく
ひきこまれてしまう。
沢のほとりで
絶えず流れ続けるその水音に。
循環してやまない
その時間(とき)に。
水が流れている。
森の気流が鳴り響く。
文明社会が
忘れかけていた、
いのちの交響曲が
吹き抜ける。
森はじっと
私たちをみつめる。
一五〇〇万年前に隆起した
巨大な花崗岩の下で、
黒潮が運んできた
雨水を凌(しの)ぐ時。
赤々と燃えわたる
地平線を眺めながら、
海底から湧き上がる
海中温泉に身を浸す時。
屋久島の苔むす森の
静けさに包まれながら、
自分の鼓動が
聴こえてくる時。
自分の内に宿る
いのちの記憶と喜びに
わたしたちは今、何を学ぶのか。
プログラムナビゲーター
杉下 真絹子 Makiko Sugishita
カレイドフォレスト株式会社 代表取締役
関西大学法学部卒。ピッツバーグ大学院(開発学)、ジョンズホプキンス大学院(公衆衛生学)に留学。2020年春、屋久島に子供たちと共に移住。これまでの国際保健分野における「人々の健康」から、屋久島の大自然における人間の暮らしにおける「自然と健康」へとテーマをシフトさせ、森林セラピーや様々な森林環境活動を組み合わせたオリジナルなdeep森林浴プログラムをスタート。
日本人初の米国自然森林セラピーガイド・プログラム (Association of Nature and Forest Therapy Guides and Programs)公認ガイドの資格取得し、屋久島内外でこれまでにないような森林プログラムを提供している。2024年2月に新たにカレイドフォレスト(株)を設立し、屋久島からウェルネスプログラムを展開予定。
波崎 大知 Daichi Hasaki
JINEN / 木繋プロジェクト
千葉県銚子市生まれ。水産仲卸業の3代目として育つ。地元が消滅可能性都市に指定されていることや気候変動問題を知り、「持続可能な地域」を探究する旅に出る。大学在学中に「地域の機会格差をなくす」という想いのもとEd Tech事業を立ち上げる。
その後、フリーランスのサービスデザイナーとして新規事業開発プロジェクトに関わりながら、旅の果てに屋久島に辿り着く。「わたしと地球にやさしい暮らしを当たり前にする」をテーマにRegenerativeな事業を創る。
尾形 朋美 Tomomi Ogata
JINEN/バイオフィリックアーティスト/作家/蒸留・調香師
東京藝術大学美術学部デザイン科卒業後、英国ロンドンへ留学しロイヤル・カレッジ・オブ・アートMA Design Products修了。留学中の2015年頃より、植物と人間の関わり方を掘り下げるデザイン研究を始める。
2023年に独立、同じ頃JINENに参画。頭で考える都市の緑化や概念づくりでは超えられない、身体性を持った人間の自然との溶け合い、センスオブワンダーを探究するために南の島をめぐる。自然素材を使ったアートと文章表現を通して、ひとりひとりの自然体な輝きを描き出すプロジェクトを開始。2024年春に屋久島に移住予定。
小林 泰紘 Yasuhiro Kobayashi
一般社団法人 Ecological Memes 共同代表・発起人
エコシステミック・カタリスト/リジェネラティブ・ファシリテーター
人と自然の関係を問い直し、人が他の生命や地球環境と共に繁栄していく未来(リジェネレーション)に向けた探究・実践を行う共異体 Ecological Memes 共同代表/発起人。インドやケニアなど世界28ヶ国を旅した後、社会的事業を仕掛ける起業家支援に従事。その後、個人の生きる感覚を起点とした事業創造や組織変革を幅広い業界で支援したのち、独立。現在は、主に循環・再生型社会の実現に向けたビジョン・ミッションづくり、事業コンセプト策定、リーダーシップ醸成などを支援・媒介するフリーランスのカタリスト・共創ファシリテーターとして活動。
座右の銘は行雲流水。趣味が高じて通訳案内士や漢方・薬膳の資格を持つ。『リジェネラティブ・リーダーシップ』を日本に伝え、実践・深化させるためのリーダーシッププログラムや翻訳活動も展開中。https://lit.link/yasuhirokobayashi
開催概要・参加費など
日程:
本プログラム|2024年3月15日(金)~3月17日(日) 2泊3日
事前セッション|2024年3月8日(金)19:00-20:30(オンライン)
※おすすめの空路便:12:05着(鹿児島発)または 13:10着(伊丹発)
集合:3月15日 (金)13時ごろ屋久島空港
募集人数:8名(最小催行人数6名)
想定参加者:
自然との深いつながりやリジェネラティブな在り方に興味のある個人・ビジネスリーダー
参加料金(税込・トライアル価格)
※子連れ参加も歓迎です。ご希望される場合はご相談ください
・恩贈りチケット:10.2万円 (早割:9.8万円)
・一般チケット:8.4万円 (早割:7.8万円)
・学割/奨学チケット:6.2万円 (早割:5.8万円)
[早割期日:2024年2月16日まで]
ペア割チケット:16.0万円 (早割: 14.8万円)
・ペア割チケット:16.0万円 (早割: 14.8万円)
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共感資本通貨eumoでのお支払いも可能です。ご希望される場合は申込フォームよりお知らせください。
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経済状況に関わらず必要な方にご参加いただける様に、学生・奨学枠および恩贈り枠を設けています。
参加費に含まれるもの
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プログラム料金
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各種プログラムマテリアル(講義資料・ワークシートなど)へのアクセス
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共著者Giles Hutchinsの講演を含むRegenerative Leadershipに関する有料セッションアーカイブ映像へのアクセス
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多様な想いや願い、価値観、世界観と共に、悩みや葛藤を分かち合い、支え合い、実践を共にしていく仲間との出会いと学び合いの場
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自然の営みに身を委ねながら、自分自身の感覚をひらき、つながりを取り戻していくためのガイドや機会
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リジェネラティブ・リーダーシップを学び、深めていくための書籍や記事など情報ソースの紹介
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プログラム後も仲間たちとそれぞれの学びや実践を分かち合い、支え合うためのフォローアップセッション
※宿泊費(一泊5000円程度)・食費・移動費(レンタカー代)は含みません。現地で各自精算/割り勘となります。
※集合場所までの交通(航空券など)は各自でご手配ください。
こんな方のご参加をお待ちしています
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リジェネラティブ・リーダーシップに興味がある個人・ビジネスリーダー
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今の暮らしや仕事のやり方に、自分が本当は大切にしたいリズムとのズレや不調和を感じている…
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従来型の組織マネジメントや機械論的なアプローチ、関係性に限界を感じている…
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屋久島の雄大な森の中に身を置き、自然との深いつながりを体験してみたい…
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いのちの流れを感じながら、自分自身や暮らし、事業を取り巻く環境、組織との関係性に向き合ってみたい…
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サステイナビリティや生物多様性、サーキュラーエコノミー、ネイチャーポジティブなど持続可能な社会やビジネスの推進に向けて、リーダーシップの根本的な世界観や在り方から向き合ってみたい…
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自分にとってのリジェネラティブな在り方やいのちのつながりを探究してみたい…
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よくわからないけれど、直観的にピンときてしまった...
<ナビゲーター・過去参加者からのメッセージ>
屋久島は、いのちの根源と深くつながり、生命力そのものを高めてくれる場所だと感じています。循環する全ての生命は美しい。この真実を体感して、新しい生命の循環を紡いでいく旅路を屋久島と共に歩んでいけたら幸いです。
屋久島では、ふだん忙しなく働く頭を休ませ、身体感覚と内側から湧き上がってくるものにゆだねてみてください。アートセッションでは、こどものような心の声を開放してみて。屋久島はふしぎな島なので、いまピンときた皆さんとのご縁を楽しみにしています。
私たちが自然のリズムに戻り、自然の一部そのものであることを思い出す旅路のはじまりをご一緒できるのを楽しみにしています。
春分を迎えんとする屋久島の森や水や風や大地の静かなうねりに身を委ねながら、これまでのものの見方を手放し、新たな世界への一歩を踏み出していきたい方のご参加をお待ちしています!
隆起花崗岩の巨大な塊と言っていい島に、
アジアモンスーンが咲かせた花
−−それが屋久島に展開する生命曼荼羅だ
(星川淳『屋久島のとき』より)
節気と共に生活することに主体が置かれると、
水はめぐり、水は回帰する、というわたしたちが
失いつつあるもうひとつの時と場の風景がみえてくる。
…屋久島の森には、そんな水の時間性が隠れている.
(山尾三省『水が流れている』より)
私たちは二度と同じ河に入ることはできない。
ゆえに今ここに立ち、ここで呼吸をし、その川を眺めている。
(山尾三省『水が流れている』より)
生命は、生命そのものを育み続ける状態を作り出す。そう、この地球上のあらゆる生命が持つ包括的な原則は、だたそれだけです。
少しだけ立ち止まってみてください。この何気ない一文が、あなたにとって何を意味するのか、考えてみてください。.
(Regenerative Leadershipより)
訳:小林泰紘
法人向けの開催については下記よりお問い合わせ下さい
info@ecologicalmemes.me
Organized by
一般社団法人 Ecological Memesは、人と自然の関係の再生成をテーマに様々な学際領域を横断する探究者・実践者が集い群れていく共異体として活動。人が他の生命や地球環境と共に繁栄していくリジェネレーションの時代に向け、個人の生き方や暮らし、ビジネスの在り方、社会実装の方法論を探究・実践している。
https://www.ecologicalmemes.me/