リジェネラティブ・リーダーシップについて
※天候や森との呼応、集ったメンバと場の流れ等に合わせて、内容は適宜逸脱・変更する可能性があります
リジェネラティブ・リーダーシップ(Giles HutchinsとLaura Stormによる共著書, 現在邦訳中)は、自然の叡智に学び、生命の摂理に根ざした組織やシステムの変容を促すための新たなリーダーシップのパラダイムです。人が他の生き物や地球環境と共に繁栄していくリジェネラティブな未来を迎え入れるための在り方とビジネス実践の知恵を提示しています。
この森に息吹を吹き込んできたのは
空師ユニット「WO-un(ヲ・ウン)」のお二人。
森林資源や機能的側面だけではなく、
森と人とが関係を結び、共に生きていくための手の入れ方。
樹々や菌たちの声に耳を澄まし、
多様性や土中環境を回復させていくための土木造作。
森を中心に人が集い、
つながりを取り戻していくための新たな公共へのいざない。
WO-unさんたちの森との関わり方は、
現代社会が失ってきた人と森のあいだをひらき、
生命の循環と相互的関係を取り戻していくためのを
大切な道筋を示してくれているように思います。
荒廃した森が今、再生しつつある
日向の森は、千葉県山武市に位置する46haほどの市有林です。
かつては「山武杉(さんぶすぎ)」というブランド材で知られ、
江戸のまちを支えた歴史をも持つ山武林業。
しかし、拡大造林後の国産林業の衰退とともに、
人の手が入らなくなり、森の荒廃が進んでいました。
その森が今、再生しつつあります。
リジェネラティブ・リーダーシップをめぐる
自然と呼応する在り方・関わり方の実践
本プログラムは、日向の森を舞台に、リジェネラティブ・リーダーシップの在り方を共に探究するキャンプ型のショートプログラムです。
今回は、リジェネラティブ・リーダーシップの土台となる
「生命指向性」と「自然との呼応」の2つの要素に焦点を当て、
人間だけの世界に閉じずに、
生命の営みと呼応し、地球環境や他の生命との循環へとひらかれた
リーダーシップやビジネスの在り方を深めていきます。
日向の森の春の息吹に耳を澄まし、
そこに集う人や風や鳥や虫や菌や草木たち、
あるいは生態学的な諸関係の中で立ち上がる、
自らの美的感覚や環境再生(リジェネレーション)への眼差しの更新。
森と呼応するリジェネラティブな旅路を
踏み出してみたい方のご参加をお待ちしています。
今回のプログラムは、リジェネラティブ・リーダーシップを頭で学ぶだけでなく、日向の森におけるさまざまな生命の躍動や循環に身を委ね、森と呼応する在り方・関わり方を学び、それぞれにとってのリジェネラティブ・リーダーシップに出会いなおしていくための一泊二日の探究型プログラムです。
※事前知識などは不要です。本プログラムの参加者は、事前オンラインセッションにてリジェネラティブ・リーダーシップの概論レクチャーを受けることができますので、初めての方も安心してご参加ください。
WO-un(空師:栗原幸利・佐瀬響)
驚き[WO]から、納得[un]へ。
かつてブランド木材を産出した千葉県山武市を拠点に活動する空師ユニット
「WO」 驚きのない体験は 響かない
「un」 納得のない消費は 続かない
私たちは木材だけでなく、決して消費されることのない「体験」を生産します。
https://charcoal-and-axe.wo-un.com/
森と人のあわいをひらき
共に生きていくための手入れ
プログラムの案内人
小林 泰紘(こばやし やすひろ)
一般社団法人 Ecological Memes 共同代表/発起人
エコシステミック・カタリスト / リジェネラティブ・ファシリテーター
世界28ヶ国を旅した後、社会的事業を仕掛ける起業家支援に従事。その後、個人の生きる感覚を起点とした事業創造や組織変革を幅広い業界で支援したのち、独立。現在は、循環・再生型社会(リジェネレーション)をテーマにした未来ビジョンや事業づくり、リーダーシップを伴奏・媒介するカタリスト・共創ファシリテーターとして活動。
座右の銘は行雲流水。趣味が高じて通訳案内士や漢方・薬膳の資格を持つ。菌と共に暮らす ぬか床共発酵コミュニティ主宰。株式会社BIOTOPE 共創パートナー。一般社団法人 EcologicalMemes 代表理事。『リジェネラティブ・リーダーシップ』を日本に伝え、実践・深化させるためのリーダーシッププログラムや翻訳活動を展開中。
堀田 智子(ほった ともこ)
つながりを思い出すカタリスト
英国立ヨーク大学を卒業後、ビジネスコンサルタントとして組織の経営改善、効率化に従事。 芸妓にスカウトされ転職。英語の話せる芸妓として、海外の要人、伝統芸能関係者、 経営者等延べ25,000人以上のお客様を担当。 日本文化と伝統に息づく精神性に触れながら お客様同士が円滑な人間関係を築くコミュニケーションをサポート。
現在は「幸せに本来の力を発揮する」「つながり、循環し、繁栄し、再生する」人と組織をサポートするため、 コーチング・メンタルトレーニングプログラムを提供。 また、私たちが自分の内側や周りの人、自然とのつながりを思い出す探求と実践をしている。 (株)Circle代表取締役。
プログラムの流れ
あいだにあるもの。
わたしたちの
もりと
▼インタビュー記事を読む▼
【満員御礼】有難うございます。キャンセル待ち・次回の優先案内をご希望される方はフォームよりお知らせください。
開催概要・参加費など
日程:
リーダーシップ・キャンプ|2023年4月29日(土)~30日(日) 1泊2日(テント泊)
事前オンラインセッション|2022年4月22日(土)10:00-12:00
※原則ご参加をお願いしていますが、都合がつかない場合はアーカイブ視聴も可能です
〒289-1214 千葉県山武市森1644
滞在先:日向の森(テント泊)
※テント・寝袋などは各自ご持参ください。一部貸出せるものもありますので、もしご不安・ご相談がある方はお気軽にお知らせください。
集合:4月29日(土) 10:30@現地またはJR総武線 日向駅
※車で直接現地に来られる場合はお知らせください
募集人数:6~10名(定員になり次第締切)
募集締切:4月18日(火)
※早割期間:3月31日(金)まで
子連れ参加:歓迎
※いつも子どもたちが走り回っている森です。スタッフも幼児連れですので、プログラム中は他のお子さまと遊んでいただけます。
※高校生までは無料でご参加いただけます(キャンプ中の食費など実費のみ)。申込時にお知らせください。
参加料金(トライアル価格・税込)
・一般参加:5.2万円
・ペア割参加:9.8万円
・学割・奨学参加:3.2万円
[申込締切:4月18日まで]
※共感資本通貨eumoでのお支払いも可能です。ご希望される場合は申込フォームよりお知らせください。
※参加費にはプログラム料金、会場利用料、各種プログラムマテリアルおよび資料代、現地スタッフのアテンド代などが含まれます。現地までの交通費は各自ご負担ください。
※本会場は公園・キャンプ場ではございません。WO-unさんらCHARCOAL&AXE(ヤケマルタトオノ実行委員会)を中心に、自然を愛する沢山の方々と共に少しずつ手を入れている山林です。篠竹等の刈り残り、樹上の枯れ枝など『危険は必ずある』ということを念頭にご参加ください。またイベント時以外(関係者不在時)の許可のない立ち入りはご遠慮ください。
参加費に含まれるもの
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プログラム料金
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各種プログラムマテリアル(講義資料・ワークシートなど)へのアクセス
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共著者Giles Hutchinsの講演を含む、Regenerative Leadershipに関する有料セッションアーカイブ映像へのアクセス
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多様な想いや願い、価値観、世界観と共に、経営者だからこその悩みや葛藤を分かち合い、支え合い、実践を共にしていく仲間との出会いと学び合いの場
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自然の営みに身を委ね、森の循環や関わり方を学びながら、自分自身の感覚をひらき、つながりを取り戻していくためのガイドや機会
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リジェネラティブ・リーダーシップを学び、深めていくための書籍や記事など情報ソースの紹介
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プログラム後も仲間たちとそれぞれの学びや実践を分かち合い、支え合っていくためのフォローアップセッション
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プログラム参加者限定コミュニティグループへのアクセス
こんな方のご参加をお待ちしています
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WO-unさんの営みやリジェネラティブ・リーダーシップに興味がある個人・ビジネスリーダー
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自分にとってのリジェネラティブな在り方やいのちのつながりを探究してみたい…
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今の暮らしや仕事のやり方に、自分が本当は大切にしたいリズムとのズレや不調和を感じている…
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従来型の組織やビジネス、機械論的なアプローチ、関係性に限界を感じている…
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サステイナビリティやサーキュラーエコノミーなど持続可能な社会やビジネスの推進に向けて、リーダーシップの根本的な発想や在り方から向き合ってみたい…
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いのちの流れを感じながら、自分自身や事業を取り巻く環境、組織との関係性に静かに向き合ってみたい…
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よくわからないけれど、直観的にピンときてしまった...
これまでのものの見方を手放し、新たな世界への一歩を踏み出していきたい方のご参加をお待ちしています
過去参加者の声
※プログラム内容は異なる場合があります
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今までの固定概念がいい意味で覆された。自社の事業でどこまで人間が森に関わることが森にとってよいのか悩んでいたが、直接その土地の森に耳を傾け、心身で感じ続けることでしかないのだと思った。通気浸透水脈の溝作りや森の手入れも書籍では知っていたが、実際に体験できたのは非常に勉強になった。(40代・男性・会社員)
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森自体が瞑想空間のようで、思わず瞑想してしまいました。森と対等に、森と対話しながら、大切に関わっている眼差しがすごく新しい。守るもの、守られるものみたいに森を対象として扱っていないところ。プロセスを大事にしているところ。森と対話しているところ。多分これらの考え方やアプローチの仕方は、日本的にも世界的にも最先端なのではないか。(30代・女性・主婦)
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自然と人間の関わり方(あいだ)を実感しました。あるがままの自然=正、人の手を加えること=悪との視点が自分の中にあったことに気づきました(自然と人間を分離して考えていた)。WO-unさんの森への営みは、自然と対話し声をきき、自然のペースを大きく崩すことなく、人間が適切な代謝・循環を促すことで再び活力を取り戻す。イノシシたちと同じように、生き物の「人」として、自然の一部に組み込まれた活動を、体験させていただき、お話を伺うことで、自分の視座(観念)の変化に気づきました。(30代・男性・フリーランス)
「森と人、ひいては私とあなたを隔てる境界なんてとても曖昧なものだ」という認識が通奏低音のように再び響きはじめたら、景色はガラッと変わるでしょうね。
自然はもちろん人に対しても、大事なことは過剰な気遣いでもぞんざいな扱いでもなく、同胞の声に耳を澄ます。それだけで僕らは、はるかに生きやすくなると思うんです。
(WO-un さんインタビュー記事より)
生命は、生命そのものを育み続ける状態を作り出す。そう、この地球上のあらゆる生命が持つ包括的な原則は、だたそれだけです。
少しだけ立ち止まってみてください。この何気ない一文が、あなたにとって何を意味するのか、考えてみてください。
(Regenerative Leadershipより)
訳:小林泰紘
法人向けの開催については下記よりお問い合わせ下さい
info@ecologicalmemes.me
Organized by
【一般社団法人 Ecological Memesについて】
人と自然の関係の再生成をテーマに様々な学際領域を横断する探究者・実践者が集い群れていく共異体として活動。
人が他の生命や地球環境と共に繁栄していくリジェネレーションの時代に向け、
個人の生き方や暮らし、ビジネスの在り方、社会実装の方法論を探究・実践している。
https://www.ecologicalmemes.me/